原付バイク(50cc)で世界&日本一周。電動バイクで世界一周をした旅行家・藤原かんいちのオフィシャルサイトです。

History

子供時代

知らない土地へ行くのが大好きな子供だった。
小学生時代。夏休みになると父の車に揺られ、いろんなところへ出かけた。
大きな空、広い海、潮の香り、どこまでも高い山々、満天の星、空を舞う赤トンボ、若葉の香り…
目に飛び込む風景、全てが新鮮で、新しい発見がある度に胸が大きく飛び跳ねた。
それは近所や学校では決して出会うことのない、未知の世界ばかりだった。
山を見上げ「あの山のてんからどんな風景が見えるのか?」
道を歩き「この道をどこまでも歩いていったらどこへ辿り着くのか?」
抱えていた好奇心は、無限大に広がっていった。
小学5年生。サイクリング車を手に入れると、行きたい場所へ自力で行けるようになった。
友達と、時にひとりで、山、川、湖、海…いろんな場所を目指して、ペダルを踏んだ。
自転車は僕が最初に手に入れた自由な翼だった。

バイクとの出会い

自転車で峠越えやツーリングに明け暮れた10代。
バイクには全く興味がなかったが21歳のある日、
ひょんなことから原付スクーターを手に入れた。
走り出した瞬間、後頭部に激震が走った!
「おおおっ、こんなおもしろい乗り物があったのか!」
スロットルを捻るだけで大きく加速。
今まで乗っていた自転車の感覚と全然違う、
「バイクならどこまでも、無限に走り続けられる」と本気で思った。
さらに大きな翼を手に入れた僕は、23歳の夏、
10代の頃から夢に見ていた日本一周をバイクで実現させた。
それは夢のような日々だった。
日本を旅した後は、もっと広い海外を夢見るようになった。
「360度の地平線をバイクで走ってみたい!」
熱い思いが膨れ上がった僕は、50ccバイクによるオーストラリア一周を計画。
資金作りのための節約生活が始まったが、
オーストラリアを走っている自分の姿を想像すると、どんなことでも我慢できた。
6ヶ月かけてオーストラリア一周と縦断を成し遂げた。
バイクはボロボロ、ホイールは傷だらけ、フレームは歪み、マフラーは抜け落ちたが、
そんな全てが僕にとっては旅の勲章だった。

バイクで世界へ

自分で計画、ひとつのことを成し遂げたことは、自分にとって大きな自信となった。
オーストラリアの後は「50ccバイク世界5大陸」と夢はさらに拡大。
国産最小サイズのバイクによる3大陸走破、スクーターによるシルクロード横断、
夫婦バイク2台で地球縦断など、次々と新しい旅にチャレンジした。
普通に考えると50ccバイクの小さな車体、速度、非力なエンジンなどは短所に思えるが、
実際に旅をしてみると、そんな弱点が実は大きな魅力であることに気が付いた。
小さいバイクは威圧感がないため、子供たちが安心して集まってくる。
そして走る速度が遅いので走りながら、周りの人たちの表情がよくわかる。
小さなバイクのお陰で、その土地に深く交わることができるのだ。
もちろんパワーがないから砂漠では簡単に砂にはまってしまう。坂も上らない。
苦労が多いが、その代わり難関を乗り越えたときには、喜びが何倍にもなって返ってくる。
50ccバイクの旅は感動で溢れているのだ。

電気バイクと巨木

50ccバイクによる世界5大陸の旅を終えると、次なる目標・チャレンジを模索した。
そんなとき偶然、書店で見つけた巨木の写真集に僕は大きな衝撃を受けた。
人がミニチアに見える程大きな木、4000年以上生き続けている木等々
写真集の巨木達はどれも強烈な個性を放ち、エネルギーに満ちあふれていた。
「こんな木がこの地球に存在しているのか!?」 という驚きと同時に、
この巨木達に会いたい、直接触れてみたいという気持ちで胸がいっぱいになった。
その数ヶ月後、日本の巨木をたずねる旅に出た。
2ヶ月で日本を縦断。この旅の途中で電動バイクが発売されたことを知った僕は、
世界の巨木へ会いに行くのは、排気ガスを出さない電動バイクがふさわしいと考え、
電動バイクで巨木をたずねる世界一周の旅を計画した。
準備期間2年、旅に足かけ4年を費やし、世界各地の巨木たちをたずね歩いた。
世界各地で出会った巨木達はみな生命力に満ち溢れ、僕にたくさんの元気をくれた。
地球で最も長く生き続けている生命「巨木」。
巨木をたずねる旅は、まさに地球に残された宝物を探すだった。

旅と写真にできること

僕に大きな感動を与え、世界の巨木達の元へと導いてくれたのは巨木の写真だった。
一枚の写真がスゴイ力を持っていることを、この旅で改めて知ることとなった。
巨木、地平線、砂漠、ジャングル、極地、野生動物、異文化、道、笑顔…
振り返ると僕の様々な分岐点に、写真があった。
そして写真から、夢、希望、愛、微笑み、幸せ、喜び…いろんなものを受け取った。
僕自分もこれまでの旅を写真として記憶、発表を続けてきた。
写真のチカラ。
一枚の写真が人生を、もしかしたら世界までも変えてしまうかもしれない。
写真はスゴイ力を持っているのだ。
僕はいま、写真に無限の可能性を感じている。
続けてきた旅、そして写真を通して、僕にできることは何なのか?
僕はひとつの答えに辿り着いた!

2009年1月 藤原かんいち

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